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外壁のひび割れ原因とは?補修方法と予防策も紹介

  • イープラン株式会社
  • 10月17日
  • 読了時間: 13分

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▶︎1. 外壁のひび割れとは?


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1.1 外壁のひび割れとは?

外壁のひび割れとは、建物の外壁部分に生じる細かい線状の割れや亀裂のことを指します。 

住宅や建物を長年使用していると、どんな外壁材でも少しずつ劣化が進み、表面に小さなひびが入ってくることがあります。

ひび割れの幅や深さによっては、建物の耐久性や雨漏りリスクに影響を与える可能性があります。


たとえば外壁材がモルタルやコンクリートの場合、乾燥や温度変化で表面が収縮し、髪の毛のように細い「ヘアークラック」ができやすくなります。一方、基礎部分の沈下や構造のゆがみによって発生するひび割れは「構造クラック」と呼ばれ、放置すると深刻な被害につながるおそれがあります。


よくある外壁ひび割れのパターンとしては以下のようなものがあります。


  • 幅0.3mm未満の細かい線(ヘアークラック)

  • タイルの継ぎ目や塗装の端にできる縦割れ

  • 窓枠やサッシ周辺から斜めに伸びるクラック


いずれの場合も、初期段階で気づき、適切に対応することが大切です。


1.2 外壁のひび割れを放置するとどうなる?

ひび割れを「ちょっとしたキズ」と軽く見て放置すると、後々大きな修繕が必要になることがあります。 

特に怖いのは、雨水の侵入やカビ・腐食の原因になることです。


次のようなトラブルが起こるリスクが高まります。


  • 雨水がひびから内部に浸入し、壁内部の断熱材や木材が劣化

  • 湿気が溜まることでカビが発生し、健康被害の原因に

  • 鉄筋コンクリートの建物では、内部の鉄筋がサビて膨張し、ひび割れがさらに拡大


たとえば、ひび割れが広がった状態で台風や集中豪雨が来た場合、外壁内部まで水が浸透し、修理費用が数十万円単位になるケースもあります

忙しい日常の中で見逃しやすいポイントですが、数ヶ月に一度でも外壁を軽くチェックする習慣をつけておくと安心です。



▶︎2. 外壁のひび割れの原因とは?


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外壁にひび割れが発生する原因はさまざまですが、大きく分けると「経年劣化」「気候・環境」「施工不良」の3つが主要な要因です。 

ここではそれぞれの原因について、具体的な状況や注意点を交えながら解説していきます。


2.1 経年劣化が原因のひび割れ

時間の経過とともに外壁は少しずつ劣化していきます。 

とくに築10年以上が経過した住宅では、次のような劣化が見られやすくなります。


  • 外壁材の収縮や伸縮による細かなひび

  • 表面の塗膜がはがれて起こるクラック

  • 紫外線で塗料が劣化し、防水性が低下


こうした経年劣化によるひび割れは、定期的な点検とメンテナンスで早めに発見・補修することが大切です


よくある失敗例と注意点はこちらです。


  1. 築10年を過ぎても一度も点検していない

      →見えない部分でひびが広がっていることも。


  2. 塗装だけで済ませてしまう

      →内部のひびに気づかず、後で補修が大がかりに。


  3. 定期メンテナンスを後回しにしてしまう

      →結果的に修繕費が高額になる原因に。


築年数が経過している住宅では、少なくとも5~10年おきに外壁点検を行い、早期に対処することが求められます。


2.2 気候・環境が原因のひび割れ

住んでいる地域の気候や周囲の環境も、外壁ひび割れに大きく影響します。

特に以下のような条件下では、外壁の劣化が早まりやすくなります。


  • 昼夜の寒暖差が激しい地域

      →膨張と収縮を繰り返し、クラックが発生。


  • 雨が多く湿度の高い地域

      →水分を含んで膨張・収縮し、割れやすくなる。


  • 海沿いで塩害の影響を受けやすい環境

      →塩分で塗膜が劣化し、ひび割れの原因に。


外壁は常に外気にさらされているため、地域特有の気候や周辺環境の影響を大きく受けます


こんな注意点もあります。


  1. 寒冷地での凍結膨張

      →水分が凍って膨らみ、ひびが広がる。


  2. 台風・豪雨後のチェック不足

      →風圧や飛来物で外壁に負荷がかかる。


  3. 砂ぼこりや花粉による表面摩耗

      →微細な傷が蓄積し、劣化のきっかけに。


自分の地域の気候に合った外壁材や塗料を選ぶことが、長期的な予防に効果的です。


2.3 施工不良が原因のひび割れ

外壁工事や建築時の施工不良も、見過ごせないひび割れの原因です。 

見た目はきれいでも、内側に問題を抱えているケースもあります。


施工不良によるひび割れの主な原因は以下の通りです。


  • 下地処理の不十分さ

  • 気温や湿度に合わないタイミングでの施工

  • 塗料や材料の選定ミス


こうした施工ミスによるひび割れは、早い場合は数年以内に表面化します。

よくある失敗や注意点はこちらです。


  1. 業者選びで価格だけを優先してしまう

      →技術不足や手抜き施工につながる。


  2. 工事後の保証がない・確認しない

      →トラブルが起きても補償されない。


  3. 完成後すぐのひびに気づかず放置

      →初期対応が遅れて、損傷が拡大。


信頼できる業者を選ぶことと、施工後も定期的に状態をチェックすることが予防につながります。

外壁のひび割れは、「時間」「気候」「施工」の3つの視点から原因を見極めることがとても大切です。



▶︎3. 外壁ひび割れの種類と補修方法


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外壁のひび割れとひと口に言っても、原因や状態によって種類が分かれます。 

特に代表的なのが「ヘアークラック」と「構造クラック」です。ここではそれぞれの特徴と、適切な補修方法をわかりやすく解説します。


3.1 ヘアークラックの特徴と補修法

ヘアークラックとは、幅0.3mm以下の非常に細いひび割れのことを指します。 

主に塗膜の表面やモルタル外壁の乾燥収縮によって発生します。

このタイプのひび割れは、見た目の影響はあっても建物の構造に直接の影響は少ないとされています。


よく見られるパターンは以下の通りです。


  • 外壁表面に線のように走る浅い亀裂

  • 築年数が10年以上の住宅で見られる

  • 日当たりの強い南側や西側に集中する傾向


この程度のひび割れなら、自分で対処できることもあります。補修方法はこちらです。


ヘアークラックの補修方法


  • ひびの周囲をブラシやヘラで清掃

  • シーリング材や補修材を上からなじませて埋める

  • 表面を整え、上からタッチアップ塗装で仕上げ


注意点としては、ひびが浅く見えても奥が深い場合もあるため、補修後も定期的に様子を見ることが大事です。


3.2 構造クラックの特徴と補修法

構造クラックは、建物の構造部分に影響を及ぼす深いひび割れです。 

幅が0.3mmを超え、奥まで届いているのが特徴です


以下のようなケースで見られます。


  • 基礎や壁に斜めに走る大きなクラック

  • サッシの角から伸びる深い亀裂

  • 触ると隙間が開いていて中が見える


構造クラックは、放置すると建物全体の強度に関わる重大なリスクがあります。

この種類の補修は、必ず専門業者に依頼すべきです。一般的な補修の流れはこちらです。


構造クラックの補修の流れ


  1. 調査・診断で原因を特定

  2. クラック内部に補修剤や樹脂を注入

  3. 必要に応じて壁全体を再施工

  4. 再発防止のための構造補強


特に基礎部分のクラックは、地盤沈下や構造体のゆがみといった根本原因がある可能性もあります。 一時的な補修だけでは不十分な場合が多く、根本から見直すことが求められます。


3.3 その他のひび割れと補修の注意点


ヘアークラックや構造クラック以外にも、次のようなひび割れが発生することがあります。


  • 乾燥クラック:施工後すぐの乾燥過程で起こる表面割れ

  • 縁切れクラック:塗装や目地処理の継ぎ目にできるひび

  • 温度変化クラック:外気の急激な変化で発生する割れ


こうしたひび割れも、小さいうちはヘアークラックと見分けがつきにくく、見逃しやすいのが難点です。 

誤った自己補修をすると、逆に水の侵入経路を作ってしまうこともあります


よくある注意点は次の通りです。


  1. ひび割れの種類を自己判断してしまう

      →実は深刻な構造クラックだったというケースも。


  2. 市販の補修材でなんとなく埋めてしまう

      →表面だけ隠れて、内部の劣化が進行。


  3. 色合わせを考えず、補修跡が目立つ 

     →見た目が悪くなり、資産価値にも影響。


小さなひびでも、「とりあえず埋める」のではなく、状態を見て正しい対応を選ぶことが大切です。 

不安な場合は、無料点検を行っている業者に相談してみるのもおすすめです。



▶︎4. 外壁ひび割れの補修と対策


外壁にひび割れを見つけたとき、すぐに業者に依頼すべきか、それとも自分で直せるのか迷うことがありますよね。 

ここでは、自分でできる範囲と専門業者への依頼の違い、そして費用の目安や注意点を詳しく解説します。


4.1 自分でできる補修の範囲と手順

ひび割れの中でも「ヘアークラック」のような浅い亀裂であれば、DIYで補修可能です。 

補修範囲の目安は、幅0.3mm以下・深さが浅く・構造に関係のない表面の割れです。


よく使われる補修道具は以下の通りです。


  • 補修用シーリング材(外壁用)

  • ヘラ・ブラシ・養生テープ

  • 補修用のタッチアップ塗料



自分で補修する手順は次の通りです。


  1. ひび割れ周辺の汚れを落とす(ブラシや雑巾で清掃)

  2. 周囲を養生テープで保護

  3. シーリング材をひびに沿って充填

  4. ヘラで平らにならす

  5. 補修跡を乾燥させた後、塗装して色をなじませる


作業時間は小規模なもので30分〜1時間程度。 

定期的にチェックして補修すれば、長持ちさせることもできます。


ただし、こんな場合はDIYを控えましょう。


  • ひびが深く中が見える

  • 同じ場所に何度もひびが入る

  • 補修しても水が染みてくる


無理に補修すると状態を悪化させることもあるため、慎重な判断が大切です。


4.2 専門業者に依頼する補修の流れ

構造クラックや広範囲のひび割れは、必ず専門業者に補修を依頼すべきです 

専門知識と技術が必要なため、見た目だけでは判断しにくい場合にもプロの目で診断してもらうことが重要です。


補修の一般的な流れは以下の通りです。


  1. 現地調査・診断(無料の業者も多い)

  2. 原因の特定(構造的問題や地盤の確認)

  3. 補修プランの提案と見積もり

  4. クラック内部への樹脂注入や補強工事

  5. 外壁の再塗装・防水処理


補修内容は、ひび割れの原因や範囲によって異なります。



業者に依頼するメリットはこちらです。


  • 専門的な診断で見落としが少ない

  • 補修の仕上がりがきれい

  • 長期保証がある場合もある



一方で、よくある失敗例も。


  1. 安さ重視で業者を選ぶ

      →材料や施工の質が低いことも。


  2. 事前説明がないまま工事が進む

      →完成後のトラブルの原因に。


  3. 保証内容を確認していない

      →施工後すぐに不具合が出ても対応不可。


依頼前には、見積書の内訳や作業工程をしっかり確認するようにしましょう。


4.3 補修費用の目安と注意点

外壁ひび割れの補修費用は、ひびの種類・範囲・使用材料・施工方法によって大きく変わります。 


以下はあくまで一般的な目安です。

補修内容

費用の目安(税込)

自分で補修(材料費)

3,000〜8,000円程度

部分補修(業者)

1〜5万円

外壁全体の再塗装

60〜100万円前後

クラック注入+補強工事

10〜30万円前後

ただし、これはあくまで目安であり、現地調査後の見積もりが正確な判断材料になります


費用に関して注意したいポイントは以下の通りです。


  1. 安さだけで決めると後悔しやすい

  2. 追加費用の有無を事前に確認する

  3. 相見積もりを取って比較する


「最初にちゃんと聞いておけばよかった…」という失敗を防ぐためにも、わからないことは遠慮せず聞くことが大切です。



▶︎5. 外壁のひび割れの原因を防ぐには?


外壁のひび割れは、一度できてしまうと補修に時間もお金もかかります。 

だからこそ、日頃の予防対策がとても重要です。

ここでは、原因を未然に防ぐための実践的な方法を3つの視点から解説します。


5.1 定期点検で原因を早期に発見する

ひび割れを防ぐための第一歩は、早期発見と小さな異変への気づきです。 

大きな損傷に発展する前に対処することで、結果的にコストも抑えられます。


定期点検のポイントは以下の通りです。


  • 外壁表面に細かなクラックがないかを確認

  • サッシや窓枠周辺にひびが出ていないか注視

  • 雨染みや変色、膨らみなども合わせて確認


理想は、年に1回の点検。季節の変わり目に実施すると効果的です。



よくある見逃しポイントとしては、


  1. 日が当たりにくい北側の壁面

  2. ベランダやエアコン配管まわり

  3. 屋根との境目や軒下の接合部


とくに雨が多い季節や冬場は、ひび割れが広がりやすいため、点検のタイミングとしてもおすすめです。

小さな変化を早く見つけて対応すれば、大きな工事を防げる可能性が高まります。


5.2 塗装・施工で原因を未然に防ぐ

ひび割れは、塗装や施工の工夫で予防することも可能です。 

適切な材料選びや技術によって、外壁の耐久性が大きく変わります。


予防に役立つ施工・塗装のポイントはこちらです。


  • 弾性塗料を使って、ひびに追従する柔軟な仕上げにする

  • 下地処理を丁寧に行い、密着性を高める

  • 環境に合った施工時期を選ぶ(湿度や気温に注意)


実際に、塗料や下地の選定だけでひび割れの発生率が大幅に減ることもあります


こんな注意点もあります。


  1. 安価な塗料を選ぶと、ひびに対応できない

  2. 施工時期を無視して工事すると、乾燥不良で割れやすくなる

  3. 下地の劣化を放置したまま塗装すると、すぐに再発する


施工のタイミングとしては、築10年目をひとつの目安とし、10〜15年ごとの塗り替えで耐久性を維持できます。


5.3 環境に合った対策でひび割れを抑える

気候や地域特有の環境に合った対策も、ひび割れ予防には欠かせません。 

同じ塗装・施工でも、環境条件によって耐久性が大きく変わるためです。


たとえば、以下のような地域別の対策が有効です。


  • 寒冷地:凍結と融解を繰り返すため、凍害に強い外壁材や塗料を選ぶ

  • 高湿度地域:防カビ・防水性の高い塗料を使う

  • 海沿い地域:塩害に強い材料や防錆性のある下地を選ぶ



また、環境による劣化を抑えるために以下の工夫も効果的です。


  • 外壁に直射日光が当たりにくいように植栽や庇で調整する

  • 雨だれや汚れが溜まりやすい場所はこまめに掃除する

  • 通気性のある構造にして湿気をためないようにする


環境に合ったメンテナンスを意識することで、ひび割れのリスクを大きく減らすことができます。

定期点検・適切な施工・環境への配慮という3つの視点で対策を講じることで、ひび割れの発生を予防しやすくなります。



▶︎6. まとめ


6.1 外壁ひび割れの原因と補修対策の総まとめ

外壁のひび割れは、経年劣化・気候や環境・施工不良など、複数の原因が複雑に関係して発生します。 

ひびの種類も、髪の毛のようなヘアークラックから建物の強度に関わる構造クラックまでさまざまです。


補修方法は、状態に応じて自分で対応できるケースもありますが、深刻なひびや原因不明の場合は必ず専門業者に依頼することが重要です。


この記事で紹介したポイントを振り返ると以下の通りです。


  • ひび割れの原因を見極めることが第一歩

  • 状態に合った補修方法を選ぶのが鉄則

  • 放置せず、早めの対処が結果的にコストを抑える

  • 定期点検と適切な塗装・施工で予防もできる


「見つけたときが対処のタイミング」だと心得ておくと安心です。


6.2 適切な補修で住まいの寿命をのばそう

外壁のひび割れは、住まいの健康状態を教えてくれる“サイン”でもあります。 

少しの異変に気づいて、丁寧に対応していくことで、建物全体の寿命をのばすことができます。


  • 定期的に外壁をチェックする習慣を持つ

  • 小さなひびでも油断せずに専門家に相談する

  • 状況に応じた適切なメンテナンスを計画的に行う


これだけでも、雨漏りや内部腐食などの深刻なダメージを防ぎやすくなります。

「あとでやろう」が大きな負担になる前に、まずは今の状態をチェックしてみてください。



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外壁のひび割れや経年劣化の補修は、住まいの寿命を延ばす大切なメンテナンスです。 

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