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外壁サイディングの張替え費用相場と工期の目安を徹底解説

  • イープラン株式会社
  • 10月17日
  • 読了時間: 13分

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▶︎1. 外壁サイディングの張り替えとは?基本知識と必要性


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1.1 サイディングの張り替えの基本とは?

外壁サイディングの張り替えとは、既存の外壁材を撤去して、新しいサイディングボードを設置する工事です。 

主に住宅の美観を保ちつつ、防水・断熱・耐久性を回復させる目的で行われます。


サイディングには「窯業系」「金属系」「樹脂系」などいくつかの種類があり、地域の気候や建物の構造によって選ばれる素材が変わります。 

なかでも、日本でよく使われているのは窯業系サイディングで、全体の約80%を占めるというデータもあります。


張り替え工事は次のような特徴があります。


  • 外観がまるごと新しくなる

  • 劣化部分の根本的な修復ができる

  • 防水・断熱性能の向上が見込める


塗装やカバー工法と比べて費用はやや高くなりますが、建物の寿命を大きく伸ばすことができるのが大きな魅力です。


1.2 張り替えが必要なタイミングと劣化サイン

外壁サイディングの張り替えは、必ずしも一定期間で行うものではありません。 

しかし、以下のような劣化サインが見られたら、早めの対応が必要です。


たとえば、こんなサインは見逃せません:


  1. 反りやひび割れが目立つ

  2. チョーキング(手に白い粉がつく)現象が起きている

  3. 目地のシーリングが割れている

  4. カビやコケが発生している

  5. 外壁内部に雨水が侵入している形跡がある


特に注意が必要なのが、内部にまで浸水が及んでいるケースです。 

こうなると、外壁材だけでなく、構造部分にまでダメージが広がってしまいます。

忙しい毎日の中で、外壁をじっくり観察する機会はあまりないかもしれません。 

ですが、定期的なチェックやメンテナンスをすることで、張り替えのタイミングを見逃さずに済みます



▶︎2. 外壁サイディングの張り替えのメリットとデメリット


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2.1 張り替えの主なメリット

外壁サイディングの張り替えには、「住まいの性能向上」「維持費の削減」「外観の刷新」など、多くのメリットがあります。 

ここでは、具体的な効果とその理由を詳しく見ていきましょう。


主なメリット4つ


  1. 断熱性・遮音性がアップする  

    張り替えによって、外壁材に含まれる断熱材や下地の構造を見直すことができるため、室内の温度環境が安定します。

    特に断熱材入りの高性能サイディングを選ぶと、夏の冷房効率が約15%改善されるという調査データもあります。


  2. 耐久性が回復し、建物寿命が延びる  

    劣化した外壁材だけでなく、内部の防水シートや胴縁なども一新できるため、長期的に見て住宅の寿命が延びます。  

    20〜30年程度の延命が見込める場合もあるのが張り替えの強みです。


  3. 将来的な修繕コストが抑えられる  

    張り替え後は10年以上メンテナンスが不要なことも多く、塗装のように数年おきの再施工が必要ありません。  

    トータルの維持費で考えると、長期的にはコストメリットが出てくるケースが多いです。


  4. 外観が新築のように一新される  

    デザイン・色・質感を自由に選べるため、住宅の印象が一気に変わります。  

    「古びた印象が一気にモダンな雰囲気になった」という声もよく聞かれます。


日常シーンで感じるメリット

例えば、冬の朝に室内の温度が以前より高く保たれていたり、外の車の音が気にならなくなったりすると、生活の快適さを実感できますよね。 

見た目の変化だけでなく、「住み心地の向上」を体感できるのが張り替えの魅です。


2.2 張り替えのデメリットと注意点

メリットの多い張り替えですが、当然ながらデメリットや注意点も存在します。 

ここでは「よくある失敗例」と「それを防ぐための対策」をセットで紹介します。


よくある失敗3選

  1. 予算オーバーになった  

    当初の見積もりでは100万円台だったのに、下地の腐食が見つかって追加費用が発生し、最終的に+30万円以上かかったという事例も。

      →【対策】事前調査の際に「追加費用の可能性」を必ず確認しておきましょう。


  2. 工期が延びて予定通りに終わらなかった  

    梅雨時期に着工し、連日の雨で工事がストップ。予定より1週間以上長引いた。

      →【対策】着工時期はなるべく天候が安定している春・秋を選ぶのがおすすめです。


  3. 住みながらの工事が想像以上にストレスだった  

    足場の設置音、業者の出入り、窓が開けられない日もあり、精神的に疲れた。

      →【対策】事前に生活への影響を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。


張り替え前に注意したい3つのこと


  • 追加工事の有無を契約前に明確にする

  • スケジュールに余裕を持たせて計画する

  • 工事中の生活動線や安全対策を事前に確認する


このように、しっかり準備すればデメリットは十分にカバーできます。

「何となくやっておけば大丈夫」という気持ちではなく、「理解して納得した上で進める」ことが安心への第一歩です。


2.3 張り替えと他のリフォーム方法の比較


外壁のリフォームには大きく分けて3つの方法があります。


  • 張り替え

  • カバー工法

  • 塗装


それぞれの特徴を比較して、どんなケースにどれが向いているのかを見ていきましょう。


主な外壁リフォーム方法の比較表

リフォーム方法

費用相場

耐用年数

メリット

向いているケース

張り替え

100〜250万円

約20〜30年

耐久性・断熱性・美観が大きく向上

建物を長く持たせたい人/劣化が激しい場合

カバー工法

80〜180万円

約15〜20年

廃材が少なく、工期が短い

既存外壁がそれほど傷んでいない場合

塗装

60〜120万円

約7〜10年

低コストで外観を一時的にきれいにできる

築年数が浅く、予算を抑えたい場合


各方法の選び方


  • 外壁がボロボロになっていたら「張り替え」が最適

  • 比較的状態が良ければ「カバー工法」も検討可能

  • とにかくコスト重視なら「塗装」で延命処置


張り替えは一度の負担は大きいですが、効果や持続性の面では最も優れています 

長く安心して住みたい方や、住宅の資産価値を保ちたい方には、とてもおすすめの方法です。



▶︎3. 外壁サイディングの張り替えの費用と工期の目安


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3.1 費用相場と内訳

外壁サイディングの張り替えには、比較的大きな費用がかかります。 

一般的な30坪程度の住宅を例にすると、費用相場はおおよそ100万~250万円程度です。


内訳の一例:

項目

目安金額(税込)

既存外壁の撤去費

10万〜30万円

サイディング材

50万〜100万円

施工費

30万〜70万円

足場・養生費

10万〜30万円

廃材処分費

5万〜15万円


使用する外壁材の種類や建物の形状によって、金額に差が出ます。 

特に角が多い建物や、3階建てなどは足場や作業手間が増えるため、標準より20〜30%ほど高くなることもあります

あらかじめ相場を把握しておくと、見積もりの比較や交渉がしやすくなりますよ。


3.2 工期の目安とスケジュール管理

外壁サイディングの張り替えにかかる期間は、平均して10日〜15日程度です。 


以下のような流れで進みます。


  1. 足場の設置・養生(1日)

  2. 既存外壁材の撤去(1〜2日)

  3. 下地処理・防水シート貼り(1〜2日)

  4. 新しいサイディング材の張り付け(4〜6日)

  5. コーキング処理・仕上げ(2〜3日)

  6. 足場撤去・清掃(1日)


天候に左右されやすく、雨が多い時期には予定より2〜3日延びるケースもあります



スムーズに進めるためには、次のような点に注意しましょう。


  • 工事前にスケジュールを詳細に確認しておく

  • 近隣への工事案内や配慮を業者に任せきりにしない

  • 工事中は室内の音や振動にも多少の影響が出ることを把握する


予定通り進まないことも想定して、余裕を持ったスケジュールを組んでおくのが安心です。


3.3 費用を抑えるためのポイント

外壁サイディングの張り替えは高額な工事ですが、ポイントを押さえることで費用を抑えることも可能です。


たとえば、こんな工夫があります。


  1. 相見積もりを必ず取る  

    最低3社から見積もりを取り、費用の妥当性を比較しましょう。


  2. 使用するサイディング材を見直す  

    高級仕様ではなく、耐久性とコスパの良いスタンダードな材質を選ぶのも手です。


  3. 自治体の補助金や助成金を活用する  

    条件に合えば、数万円〜十数万円の補助を受けられることもあります。


  4. 不要なオプションは省く  

    外壁照明や飾りなど、追加費用が発生する装飾は必要最低限にとどめましょう。


また、「外壁塗装も同時に行いたい」「断熱材を追加したい」などの要望がある場合は、一括施工で割安になるパックを選ぶとさらにコストを抑えられます

最も大事なのは“内容と価格のバランスが取れたプランを選ぶ”ことです。



▶︎4. 外壁サイディングの張り替えの施工手順と注意点


4.1 施工の流れと各工程のポイント

外壁サイディングの張り替えは、見た目を整えるだけでなく、建物全体の性能を左右する大事な工事です。 

そのため、どの工程も丁寧かつ的確に行う必要があります


基本的な流れは以下の通りです。


  1. 足場の設置・養生  

    工事の安全確保と周囲への影響を抑えるため、しっかりと養生します。


  2. 既存サイディングの撤去  

    古くなった外壁材を取り外し、下地の状態を確認します。劣化が進んでいれば補修も同時に実施。


  3. 防水シートや通気層の設置  

    雨漏りを防ぐための防水処理は非常に重要。通気層を設けて湿気がたまりにくくする施工が主流です。


  4. 新しいサイディング材の張り付け  

    適切な間隔で張り合わせていきます。目地のズレや歪みが出ないように注意が必要です。


  5. コーキング(シーリング)処理  

    サイディング材のすき間を埋めて防水性を高めます。特に経年劣化しやすい部分なので、質の高い材料選びが重要です。


  6. 仕上げ・清掃・足場撤去  

    工事完了後、全体の清掃と確認を行い、足場を撤去します。


工程ごとに手を抜かず、確認しながら進めることでトラブルを未然に防げます。


4.2 よくある失敗例とその対策

外壁サイディングの張り替えでは、施工内容のミスや事前準備の不足から、トラブルが起きることがあります。 


以下に、よくある失敗例とその対策をまとめました。


  1. コーキングの質が悪く、すぐ劣化してしまう

      → 高耐久タイプのコーキング材を選び、職人の技術力も重視しましょう。


  2. 通気層を設けず、内部結露が発生

      → 通気工法を採用し、湿気がこもらない構造にするのが基本です。


  3. サイディング材の厚みや種類が周囲と合わず浮いて見える

      → 事前に全体の仕上がりをシミュレーションして、トータルバランスを考えた選定が必要です。


  4. 工期が予定より大幅に遅れる

      → 天候リスクだけでなく、材料納期や人員不足も考慮したスケジュール管理をしましょう。


こうした失敗は、信頼できる施工業者に依頼することと、工事前の丁寧な打ち合わせでかなり防げます


4.3 施工中のチェックポイント

工事が始まってからは、現場任せにせず、施主側も要点をチェックしておくことが重要です。 


以下のポイントを押さえておくと安心です。


  • 下地や防水シートの施工状態を確認する  

    サイディング材を張る前のタイミングが重要です。この段階でのミスは将来の雨漏りにつながります。


  • 目地幅や取り付けのズレがないかを見ておく  

    見た目だけでなく、耐久性にも影響する部分なので、途中で一度見せてもらうと良いです。


  • 工程ごとの進捗をこまめに聞く  

    「今日はどこまで進んだのか」「明日は何をするのか」など、軽く声をかけるだけでも施工側の意識が変わります。


  • 周囲への配慮がされているか  

    足場の防音・防塵シートがきちんと張られているか、道路にはみ出していないかなども大事です。


任せっきりにせず、一緒にチェックすることでより安心な工事になります。



▶︎5. 外壁サイディングの業者選びと見積もりの取り方


5.1 信頼できる業者の選び方

外壁サイディングの張り替えは高額な工事だからこそ、業者選びがとても重要です。 


失敗を防ぐためには、以下のようなポイントを押さえておくと安心です。


  1. 実績が豊富かどうか  

    施工事例が多く、外壁工事に特化している業者は経験値が高く、トラブル対応も柔軟です。


  2. 見積書の内容が明確である  

    「一式」など曖昧な表記ではなく、項目ごとに細かく金額が記載されていることが重要です。


  3. 担当者が丁寧で質問に的確に答えてくれる  

    説明がわかりやすく、こちらの話をきちんと聞いてくれる業者は信頼性が高いです。


  4. アフターフォローが整っている  

    施工後の保証期間や点検サービスが明記されていると、万が一のトラブル時にも安心です。


  5. 施工スタッフが自社社員かどうか  

    下請けばかりで回している業者よりも、自社管理しているほうが品質も安定しやすいです。


複数の視点から比較し、「値段」だけでなく「対応力・信頼性・透明性」も重視して選びましょう。


5.2 見積もりの取り方と比較のコツ

張り替え工事で後悔しないためには、複数の業者から見積もりを取ることが基本です。 


見積もり比較の際に気をつけるポイントはこちらです。


  • 最低でも3社から相見積もりを取る  

    費用相場を把握できるほか、対応の丁寧さも比較できます。


  • 見積書の内容を細かくチェックする  

    項目が具体的に分かれているか、不明瞭な費用がないかを確認しましょう。


  • 追加費用の発生条件を聞いておく  

    「解体してみないとわからない」と言われる部分もあります。追加費用の範囲を明確にすることが大切です。


  • 見積もりの有効期限や工期も確認する  

    価格だけでなく、施工期間や開始可能時期なども選ぶ基準になります。


金額にばかり目が行きがちですが、「工事内容の明確さ」や「対応の誠実さ」をしっかり見ることが後悔しないコツです。


5.3 契約前に確認すべき事項

契約に進む前に、確認しておくべき重要なポイントがあります。 

口約束で済ませず、書面で取り決めておくことでトラブルを防げます


  1. 契約内容の詳細  

    工事内容、使う材料、費用、工期、支払方法などが明記されているかをチェック。


  2. 保証の有無と内容  

    何年保証か、保証の範囲、保証書の発行があるかなども重要です。


  3. キャンセル規定  

    着工前のキャンセル料や、途中解約のルールについても確認しておきましょう。


  4. 近隣対応や騒音対策についての説明  

    挨拶回りやクレーム対応を業者がどこまでしてくれるかを聞いておくと安心です。


  5. 工程表と進捗報告の頻度  

    いつ何を行うのか明確なスケジュールがあると、把握しやすく不安も減ります。


すべての確認を終え、「納得してから契約する」ことが、安心リフォームへの第一歩です。



▶︎6. まとめ:外壁サイディングの張り替えで快適な住まいを実現


外壁サイディングの張り替えは、見た目を新しくするだけではなく、住まいの寿命を延ばし、快適な暮らしを実現するための重要なリフォーム工事です。


本記事では以下のような点を詳しく解説してきました。


  • 張り替えの基本知識と必要性

  • メリットとデメリット

  • 費用相場と工期の目安

  • 施工の流れと注意点

  • 業者選びと見積もりのコツ


張り替えにはそれなりの費用と時間がかかりますが、断熱性や防水性、外観のリフレッシュなど、多くの効果が長期的に得られます。

また、信頼できる業者選びや見積もりの取り方をしっかり押さえておけば、予算オーバーやトラブルを未然に防げます。


これから外壁の張り替えを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしながら、安心・納得のいくリフォームを進めてみてください。 

快適で安心できる住まいづくりの第一歩として、外壁サイディングの張り替えはとても有効な選択肢です。



▶︎サイディング張り替えのご相談は札幌の工務店「イープラン株式会社」へ

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